外資系で働いていると、海外のビジネスニュースを毎日キャッチアップする必要が出てきます。例えば同僚とのアイスブレイクで、基本的なニュースの話題に乗っていけないとちょっと変な空気になったりします。
筆者は入社当時、TOEIC 900点超えで英語のリーディングは得意なほうだと思っていました。でも実際には英語のニュース記事1本を読むのに時間がかかり、実戦当初は苦戦したことを覚えています。
翻訳ツールやAI要約の精度が上がった今でも、細かいニュアンスや語感を正確に掴むには原文のまま読めたほうが圧倒的に速くて正確です。翻訳を挟むとどうしてもニュアンスを取り間違えることがあります。
この記事では、筆者が外資系で海外ニュースを毎日キャッチアップする中で身につけた、英語ニュースを速く読むための5つのコツを紹介します。
速読の土台ができている方ならすぐに効果が出る内容だと思いますし、これから速読を始める方にとってもニュース記事を教材にする利点が見えてくるはずです。
それではまいります!
- 日本生まれ日本育ち、海外在住経験ほぼゼロ。
- 国内学習で英語力をアップ。
- 現在の英語力は外資系企業でネイティブとガンガン議論できるレベル。
- これまで長期に渡り様々な手法で英語力アップにコミットし、ときには挫折し、ときにはうまくいった経験から、読者に有益で再現性のある情報を届けたい。
- BizSprinto開発チームの一員。
英語ニュースは速読教材として優秀
英語のニュース記事は速読教材としてかなり優秀です。3つ理由があります。
1つ目は、毎日新しいコンテンツが無料で大量に手に入ること。BBC、Reuters、NPR、Bloombergなど信頼できるメディアが毎日数百本の記事を出しているので、教材のネタ切れがありません。
2つ目は、構造が定型化されていること。ニュース記事は見出し → リード文 → 詳細、という型がほぼ崩れません。型に慣れるほど読むスピードが上がっていきます。
3つ目は、ビジネスや時事の語彙が同時に身につくこと。経済・政治・テクノロジーなどの語彙は、ビジネスパーソンにとってそのまま実務に直結します。読むほどに教養と語彙が積み上がる感覚があります。
筆者は速読を始めてから、毎朝のニュースチェックの時間がかなり短縮されました。同じ時間で数倍の情報量を処理できるようになったわけで、人生の情報量が変わるレベルだと感じています。
コツ1:見出しとリード文の構造を活かしてスキミング
最初のコツは、ニュース記事特有の構造を活かしたスキミングです。
英語ニュースは「逆ピラミッド型」と呼ばれる構造で書かれています。冒頭に最も重要な情報を集中させ、後ろに行くほど詳細な情報が出てくる形です。
具体的にはこういう構成になっています。見出しは記事全体の要点を一文で凝縮。リード文(最初の段落)には5W1Hの主要情報。第2〜3段落で背景や詳細。後半に補足情報や周辺事情。
つまり、見出しと最初の2〜3段落だけ読めば、記事の主要内容はほぼ掴めます。
ただし、見出しは特殊な文法(冠詞の省略・現在形での過去表現・to不定詞での未来表現など)が使われるので、慣れないうちは一瞬戸惑います。たとえば「PM Vows to Cut Tax」は「The Prime Minister has vowed to cut tax」の省略形です。このヘッドライン英語のクセはだんだん慣れてきます。
筆者の朝のルーティンは、まず10〜15記事の見出しとリードだけサッと流して、深掘りしたい3〜5本だけ全文を読むスタイルです。これだけで情報処理量が一気に変わります。
コツ2:ニュース英語の頻出表現を覚える
英語ニュースには、繰り返し登場する定型表現がたくさんあります。これを覚えておくと、出てくるたびに引っかかる時間がゼロになります。
例えばこんな表現が高頻度で登場します。
according to … (〜によると/情報源を示す常套句)/ amid … (〜のなかで、〜を背景に)/ pledge to … (〜を約束する、誓う)/ vow to … (〜を誓う)/ in a bid to … (〜しようとして)/ cite … as … (〜を…として挙げる)/ be set to … (〜する予定である)/ weigh in on … (〜について意見を述べる)/ pave the way for … (〜への道を開く)/ in the wake of … (〜を受けて)
最初は「またこの表現か」と感じるくらい高頻度で出てきます。50〜100個の頻出表現を覚えるだけで、英語ニュースの読みやすさが体感で変わります。
筆者は知らない頻出表現が出てくるたびに英単語アプリに登録して、後でまとめて復習しています。チリツモで徐々に語彙力が上がり、読むスピードも上がっていきます。
ちなみに使っている英単語アプリは筆者も開発に関わっている「BizSprinto 英単語マイリスト」です。英単語を登録して後から復習できる、シンプルで便利なアプリなのでぜひ使ってみてください。

コツ3:WPMを意識した時間制限付きの読み
3つ目のコツは、時間制限を設けて読むこと。
WPM(Words Per Minute)の目安はこんな感じです。
速読初心者は100〜130 WPM。中級者は150〜200 WPM。上級・ビジネス上級者は200〜250 WPM。ネイティブ成人は250〜300 WPMなどと言われています。
英語ニュース記事は1本300〜800語程度のものが多いので、WPM150で読むと500語の記事を約3.3分で読み切れます。WPM200なら2.5分です。
「この記事を3分で読み切る」と決めて取り組むだけで、読むスピードが目に見えて上がります。時間を測らずダラダラ読む読書は、速読トレーニングとしてはほぼ効果が出ません。
まずはスマホのタイマーでやってみましょう。記事の前に語数を確認しておいて、読み終わった時間で割るだけでも自分のWPMは出せます。
コツ4:チャンク読みで語順のまま処理する
4つ目は、チャンク(意味のかたまり)単位で前から処理する読み方です。
ニュース英語は文が長くなりがちで、関係詞や同格、分詞構文が頻出します。これを後ろから戻って和訳しようとすると、絶対に追いつきません。
例えばこんな文を考えてみてください。
The company / announced / a new initiative / to reduce carbon emissions / by 50 percent / over the next five years.
「会社/発表した/新しい取り組みを/二酸化炭素排出を削減する/50%/今後5年間で」と前から順番に処理します。日本語として綺麗に並べ替える必要はありません。
このチャンク読みが身についていないと、ニュース記事の長文に必ず詰まります。逆に身についていれば、ニュース速読は驚くほどスムーズに進むようになります。
慣れないうちは、紙に印刷した記事や画面のスクリーンショットにスラッシュを入れて練習するのが効果的です。1日1記事を1週間続ければ、頭の中で自動的にチャンクが見えるようになります。
コツ5:1日1記事の習慣化で土台を作る
最後のコツは、習慣化です。
速読は筋トレと同じで、週末にまとめて練習しても効果が薄いです。毎日少しずつ続けるほうが効果が出ます。
おすすめは、1日1記事を必ず読むルールを決めること。たった1記事ですが、毎日続ければ年間365記事です。ニュース英語の定型表現も語彙も、自然に積み上がっていきます。
時間帯も決めておくとさらに効きます。筆者は朝イチのコーヒータイムか朝の通勤電車を英語ニュースタイムと決めていて、必ず1記事は読み切るシンプルなルールで続けています。
最初は読むスピードが目立って上がらないので挫折しがちです。でもだんだんと「あ、速くなってる」と実感できるタイミングが来ます。そこまでまずは耐えてみましょう。
ニュース速読の前に英語速読の土台を作る
ここまで5つのコツを紹介してきましたが、これらが効くには「速読の土台」が必要です。
土台というのは、返り読みをしない癖、チャンクで処理する癖、サブボーカル(頭の中の音読)が洗練されている状態など、ニュース記事に限らず英文全般を速く読めるベース能力のことです。
筆者が開発に携わっているアプリ「BizSprinto 5ステップ英文速読」は、この土台作りに最適化されたアプリです。

5つのステップ(チャンク読み・一文読み・スクロール読み・シャドーイング・WPM計測)を1本のアプリで回せて、最後には理解度テストもついています。
ニュース記事を毎日読む前の5分の準備運動として使うと、読むスピードと理解度が両方上がります。語彙レベル3段階×スピード3段階から選べるので、初心者から上級者まで自分に合った負荷で取り組めます。
料金は月額500円で、ダウンロードは無料・制限回数まで無料お試しできます。
英語ニュースのキャッチアップ速度を本気で上げたい方、ビジネスで情報量を増やしたい方は、ぜひ試してみてください!
