瞬間英作文って日本文を見て、それにあった英文を話すだけでしょ?
ざっくり言うとそうなのですが、瞬間英作文はコツがあり、やり方によって得られる効果を最大化することができます。
本記事では、一般的に言われているような「声に出す」「分からない文法は確認しよう」といった表面的な内容から、少し深掘りして解説してみようと思います。
筆者は瞬間英作文を約7年続け、その間に様々な試行錯誤をしてきました。今では外資系企業でネイティブとガンガン議論できるレベルになっています。
瞬間英作文の効果に魅せられ、アプリ「BizSprinto 7秒瞬間英作文」を開発したほどです。
ぜひ参考にしてください。
- 日本生まれ日本育ち、海外在住経験ほぼゼロ。
- 国内学習で英語力をアップ。
- 現在の英語力は外資系企業でネイティブとガンガン議論できるレベル。
- これまで長期に渡り様々な手法で英語力アップにコミットし、ときには挫折し、ときにはうまくいった経験から、読者に有益で再現性のある情報を届けたい。
- BizSprinto開発チームの一員。
瞬間英作文の基本的な手順
まずは瞬間英作文の基本的な手順について記載します。
あるテーマに沿って、短い文章から始めましょう。
例えば「それは良いご質問ですね」と言いたいとします。会議やプレゼンで質問された時に、回答を考える時間を稼ぐための常套文句ですね。
まずは解答を見ずに、パッと場面を想像して話してみます。
この場合、会議やプレゼンでのシーンを思い浮かべつつ、単語としてItやThat、GoodやGreat、Questionあたりが頭に浮かんできます。
例えば「It is good question」と発話してみます。細かく考えずにスピード重視で話してみます。
その後解答を見てみると「That’s a good question」でした。
自分の回答との差分を確認します。ItとThatが違うのとaが入っていなことに気づきます。
ItとThatの違いは解説があればそれを参考にしますが、無ければ現代ではAIに聞くのが最も速いでしょう。
aが入っていないことはミスとして、次回から気をつけます。
回答を確認したら、もう一度トライします。スラスラ言えるまで何度も繰り返します。
ここが肝で、頭で語順を理解してもスラスラ言えるまでは時間がかかります。スラスラ言えるレベルになって始めてパターンとして使える記憶になり、実際の場面でも使えるようになります。
一度文章を理解できたからといって次に行かず、パッと言い始めて最後までスラスラ言えるようになるまで練習しましょう。
さらに、きちんと定着させるために定期的に復習します。
忘却曲線では復習しなければ1カ月後にはほとんど忘れてしまう、24時間以内に復習すれば100%の記憶に戻るなどと言われています。
例えば新しく練習した文章は翌日もやる、週末はそれまで練習した文章の復習のみにして新しい文章の練習はしないなど、復習にも時間を割きましょう。
特に復習したい文章は、リスト機能があるアプリを使うなどの工夫も良いと思います。
上記は単調でモチベーションがいるのですが、続けていけばだんだんと瞬間的に英語が出てくるようになる感覚を得られるでしょう。
とまぁ、ここまでは一般的なやり方です。以下より、筆者が行なっている工夫などを紹介していきます。
日本文を見るのは最初の一瞬だけ。大事なのは絵を想起すること。
ここからは筆者の瞬間英作文のやり方や、やる上で工夫していること、気をつけていることを記載します。
まず、瞬間英作文をやる際の日本文インプット→英文アウトプットのプロセスについてです。
ここでは日本文を凝視して直訳をしようとするよりも、日本文を見るのは最初の一瞬のみであることが重要です。
日本文を見てそれに関するイメージを想起し、そのイメージにあった英文を発することで、いわゆる英語脳を鍛えられる感覚があります。
例えば
「商品Aは商品Bに比べて、平均で10%多い出荷量です」
という文章を英文でアウトプットしたいとします。
筆者はこの文章を見るのは最初の一瞬で、英語のアウトプット中は日本文を見ることはありません。
商品AだからProduct A、商品BだからProduct B、比べてはCompared to、平均はAverage…など、日本文を見ながら対応する英語を考えるということはしません。
日本文を見た瞬間に頭の中で絵を思い浮かべます。
以下のような、「Product A 10% > Product B」のような絵が頭に浮かび、それを英語にするわけです。
↓筆者の頭の中…

よく言われるのが「瞬間英作文は直訳をしていて英語脳を鍛えられない」という意見ですが、実際は上記のように日本文を直訳しているのではありません。
日本文から想起する絵を英語でアウトプットしているので、適切な英語力が鍛えられます。
逆に日本文を凝視して一語一句訳すようなトレーニングをしてしまうと、効果が薄れるので注意が必要です。
1日あたりの発話数量目標を設定する | ネイティブに近づく合計発話量は2億語!?
長期的に学習を継続する上で、目標設定は重要ですよね。
筆者は累積の発話数量のゴールイメージを持ち、それを1日の発話数量目標に落とし込んで学習を継続しています。
この方法は長期的に学習を続けるモチベーションになっているので、ぜひ参考にしてください。
目標の設定の仕方は色々ありますが、英語学習の共通のゴールとしてネイティブに近づく・流暢に話せるようになるといったざっくりなものがあると思います。
「ネイティブに近づくには毎日どれくらい英語を話せば良いのだろう?」
このように話す量で目標設定を考えたとき、そもそもネイティブは毎日どれくらい話をしているのだろう?という疑問が湧きます。その量を再現できないか?ということです。
以下の記事によるとだいたい15,000語〜16,000語くらいということのようです。サンプルは大学生ですね。
Gender Jabber: Do Women Talk More than Men?
But in the end, the sexes came out just about even in the daily averages: women at 16,215 words and men at 15,669.
1日15,000語とすると月450,000語です。話すのが速い人で1分あたり200語話すとすると、月2,250分、毎日75分話し続けるという量です。
「英語の勉強時間」ではなく毎分200語で75分「話し続ける時間」なわけですね。
瞬間英作文の英語の勉強時間に換算してみます。ざっくりですが筆者は30分の学習時間で1,000語くらい話しています。
ネイティブの1日あたり15,000語という量を話すために1日あたり7.5時間(!)学習しなくてはいけません。
今の生活スタイルを考慮すると毎日ネイティブと同じ量を話してネイティブっぽくなろう、というのは厳しいです。
別のアプローチとして、筆者は累積の発話数でどれくらい話すとネイティブに近づくのか考え、目標設定しています。
毎日どれくらい話して何年でネイティブに近づくのか、皆さんも考えてみましょう。
例えばアメリカの大学に留学して4年間、現地の友人と積極的に交流できれば随分流暢になるでしょう。筆者はこれをベンチマークとしています。
仮にネイティブが15,000語毎日話すなら留学生は実際その半分も話さないと思いますが、それでも流暢になって帰ってくる人が大半だと思います。
仮に留学中の4年間で毎日ネイティブの3分の1の5,000語を話すとして、4年間合計で2億1900万語となります。これが目標の累積発話数量となります。
この語数を達成しようとすると、例えば1日2,000語の発話で10年、1日3,000語の発話で7年弱です。
筆者は7年ほど瞬間英作文や他の方法でトレーニングを積み、おそらく1日平均では2,000語くらい話してきていると思います。トータルで1億5000万語くらいです。
したがって筆者は、上記の2億1900万語(4年間の留学相当)への進捗率では70%くらいですね。
筆者自身外資系企業でネイティブの同僚とガンガン議論できるレベルになりました。
4年間がっつり留学して英語に向き合ってきた人の流暢さと比べても、悪くないレベルだと思っています。
上記は筆者の一例ですが、累積の発話数量をもとにどのレベルを目指すのかなんとなくイメージし、1日の発話目標数を設定して毎日取り組むのが良いでしょう。
改めて、上記の目標例(2億1900万語=4年間の留学相当)であれば、1日2,000語の発話で10年、1日3,000語の発話で7年弱という目安です。
ストイックな方は1日5,000語話して4年、あるいは1年で一気にレベルを上げるんだ!ということで1日20,000語話すという目標設定だってありかもしれません。
↓私たちの開発したアプリ「BizSprinto 7秒瞬間英作文」では、発話量の記録と目標に対する進捗率を示す機能がついています。

簡潔な文章で練習する
瞬間英作文では簡潔な文章を何度も繰り返す方が効率が良いです。
例えば、以下の文章は瞬間英作文に適しているでしょうか。
「昨年度に投入した主力製品は、原材料価格の高騰、為替レートの変動、物流コストの上昇といった外部環境の変化を受けつつも、北米および欧州市場を中心に販売数量を拡大し、結果として前年同期比で二桁成長を達成しました。」
長文で練習しづらいのと、実際の会話ではこんなに長く話すよりも区切って話すと思います。
例えば初級者であれば以下くらいに分解されていた方が練習しやすいです。
- 主力製品は昨年発売された
- 原材料価格は上昇した
- 為替は変動した
- 物流コストも上がった
- それでも売上数量は増えた
- 北米と欧州で特に伸びた
- 前年比で二桁成長だった
これを英語にすると、以下のようになります。実際に上記の日本語から英語が出てくるかトライしてみてください。
この単位をパッと言えるようになるだけでも、実はハードルが高いことを実感いただけると思います。
- Our core product was launched last year.
- Raw material prices increased.
- Exchange rates fluctuated.
- Logistics costs also rose.
- Despite this, sales volume increased.
- Growth was strong in North America and Europe.
- We achieved double-digit year-on-year growth.
中級者くらいになると、もう少しまとめて以下くらいの長さでも良いでしょう。
- Raw material prices and logistics costs increased.
- Despite these challenges, sales volume grew.
- Growth was strong in North America and Europe.
- As a result, we achieved double-digit growth year on year.
このように簡潔な文で練習し、まずは事実や伝えたいことを簡潔に言えるようになることが重要です。
特に出だしの表現をパターン化する
瞬間英作文では完璧な英文を作れるかよりも、すぐに話し始められるかどうかが重要です。
筆者自身もそうでしたが、会社の同僚などを見ていると最初のワードが出てこずに、きまづい雰囲気が生まれているのをよく見てきました。
英語にももちろん「間」があって、質問されたのにすぐに反応できないと、変な、耐えがたい空気が流れます。
あるいは活発な議論をしているときに自分の意見でカットインする際も、出だしのワードが身についているかで発言のチャンスを逃すか逃さないか決まります。
したがって、瞬間英作文では特に出だしの表現を意識してパターン化すると良いでしょう。
出だしさえ何かしら話すことができれば、発言のチャンスを得られ、あとはなんとか考えながら話すことができるものです。
以下、いくつか筆者が便利でよく使う出だしのパターンを紹介します。瞬間英作文では特に出だしを意識しましょう。
「今考え始めているよ」、「これから意見を言うよ」ということを示す出だし:
- Well, I think…
- From my perspective, …
- In my view, …
逆説で話すときの出だし:
- Although …
- While …
- Even though …
理由や状況を添えて話すときの出だし:
- Since …
- As …
- Because …
条件を添えて話すときの出だし:
- If …
- When …
即答できないときの時間稼ぎ表現:
- That’s a good question.
- Let me think for a moment.
- I don’t have a clear answer yet, but…
上記のような出だし表現を効果的に使えるようになると、質問がきてもとりあえず何か話し始められたり、議論で発言のチャンスを獲得できるようになるでしょう。
あるあるの例文で練習する
瞬間英作文では練習する例文のチョイスが非常に重要です。そこで身につけた表現を応用して現場でガンガン使っていくからです。
逆に、「この表現身につけても現場で使わないだろう」という例文に時間を割くのはもったいないと思います。
そのような例文というのは例えば以下のようなものですね。
- 状況がピンポイントすぎる
- ローカル依存
- 一生に一度系
- ・・・
例えば以下の例文は実際の現場で使うでしょうか。
「エレベーターが故障して、15階まで階段で上りました。」 → 状況がピンポイントすぎてあまり出番がないでしょう。
「年末調整の書類を提出し忘れて、総務に呼ばれました。」 → 日本特有の慣習で、説明機会はほぼないでしょう。
「結婚式の二次会で新郎の友人としてスピーチをしました。」 → おそらく一生に一度あるかないかでしょう。
このような表現を学習してはいけないということはありませんが、なるべく応用が効く文章で練習しましょう。
教材選びでは、その教材に掲載されている例文が「あるある」の例文か、きちんと見た上で購入するのが良いでしょう。
↓ちなみにBizSprinto 7秒瞬間英作文ではビジネスの現場でのあるある例文を1,000以上収録しています。

苦手な発音を特定し、関連する文章でたくさん練習する。
瞬間英作文は声に出すか出さないかで学習効果が大きく変わります。
頭で分かっていても、いざ声に出してみるとうまく言葉が出なかったり、舌が回らなかったりします。
できるだけ声に出して練習する必要があります。
瞬間英作文を続けていると自分の苦手な音が分かってきます。単語のつづりは分かっていてもどうしてもうまく発音できないものです。
例えば筆者はsalaryやliterallyなど、LとRが入り組む単語の発音が苦手です。
parallelも発音が難しいと感じるのですが、最も難しいのがliterallyです。
ただ、そのような単語が入っている文章を繰り返し練習していくと、すこーしずつ舌が回る感覚が得られます。
文が頭に浮かんでも発音できなければ意味がないので、苦手な発音を見つけたらアプリのマイリストのような機能に登録するなどして、繰り返し練習しましょう。
↓BizSprinto 7秒瞬間英作文では、気になった例文をリストに登録してまとめて復習する機能があります。

使う文章を無理やり決め、現場で実際に使う
瞬間英作文などで練習した表現は、実際の場面で使って初めて自分のものになります。
これは実際に使える英語を身につける上で、とても重要な考え方です。
英語の会議などでとっさに練習した文章が頭から出てきて効果的に使えたとき、大きな達成感を感じた経験があると思います。
それと同時にその達成感とその文章は強く印象に残り、その後の自分の引き出しとして定着します。
たまたま文章が出てきた場合にはよいですが、そこを能動的に行うのも良いのです。
つまり、今日はこの表現を使おう!と決めて半ば無理やり使ってみるわけです。
普段ビジネスの現場などで自分が行なっている業務上、これは使えるようになると便利だな、という表現があるはずです。
そういったものを毎日、あるいは毎週ピックアップし、会議やメール、チャットなどで使うと、単に練習するよりも圧倒的に記憶に残ります。
地味ですがこういった取り組みを続けることで、自分が使える表現が増えていくでしょう。
教材以外からも使える例文を取り入れる
教材に用意されている例文でひたすらトレーニングする、というのも良いですが、日頃生活していて出会う便利な表現を記録してトレーニングするのも良いでしょう。
特に仕事で英語に触れる人は、日々ネイティブが使う便利表現に触れているはずです。
会議での発言やメールで出会うフレーズは、まさに現場で多用されるものであり、便利表現の宝庫です。
筆者は特にネイティブの同僚や経営層が行うビジネスレビューなどのコールで、どんな表現が使われているかアンテナ張って聞いています。
単に聞いているよりもリスニング力の向上にも繋がってお得です。
一般的なビジネス英語の表現もそうですが、自分の専門分野でよく使う表現も要チェックですね。
エンジニアやファイナンスなど、自分の専門領域に合った例文が中々教材に載っていないことは多く、専門領域でよく使われる表現の習得機会は日々の仕事から見つけるのが良いでしょう。
見つけた便利表現はアプリやノートなどに記録し、日々の瞬間英作文に取り入れます。
映画やドラマ、洋書で出会った表現を記録するなども良いでしょう。
↓ちなみにBizSprinto 7秒瞬間英作文では、自作の英作文登録と復習機能があり、日々出会う便利表現を記録して練習できます。

文法が分からなければ、ざっと復習しておく
瞬間英作文を始めてみて、例文の文法が分からない、忘れているということに気づく方もいると思います。
そのような場合は、簡単で良いので一度文法を復習しておきましょう。
文法を体系的に理解しておくと、瞬間英作文トレーニング時に各例文に対する構造的な理解が深まり、身につきやすくなります。
文法にはいろいろありますが、例えば時制や動詞の語法、構文、不定詞、動名詞、比較、仮定法あたりを理解しておくと良いでしょう。
特にビジネスのシーンでは時制や比較、仮定法あたりは頻出な一方で、使い方が曖昧なケースが多いと思います。
筆者も昔瞬間英作文に取り組んでいる中で、時制や分詞構文の細かい使い方に不透明感があったので、一度復習しました。
わからない文法はそのままにせず、一度ざっと復習した方が確実に学習効率が上がります。
自信がない人は一度復習しておきましょう。
改めて瞬間英作文トレーニングの目的を再確認し、迷わない
瞬間英作文を長く続けるためには、その目的を改めて確認し、その目的に合った効果が出ているかを考えていくことが重要です。
よく世の中で「瞬間英作文は効果ない」と言われる理由の多くに、瞬間英作文への期待とのギャップがあると感じます。
瞬間英作文は英語での応答のスピードを上げるものです。ある程度知識を持っている人が、その知識を効果的に使えるようにする、と言い換えても良いと思います。
例えば「リスニング力が上がらないので効果がない」「語彙が増えない」「読解力が上がらない」といったような意見は、そもそも目的が違うということになります。
自分がこれまで学習してきた知識をもとに瞬発力を上げる、という目的を見失わず、それに合った効果が出ているかを検証していくことでモチベーションを下げずに長く続けられるでしょう。
ビジネスパーソンならBizSprinto 7秒瞬間英作文

最後に筆者のチームが提供しているアプリを紹介させてください。
上記まで読んで瞬間英作文に興味を持った方、このアプリはコスパが良いのでぜひ試していただけたらと思います。
「BizSprinto 7秒瞬間英作文」は、7秒以内に回答というゲーム性やユーザーの録音機能、解答への解説機能、自作の英作文登録機能など、瞬間英作文トレーニングに必要な機能を網羅的に揃え、月額500円と継続しやすい価格設定のアプリです。
これから瞬間英作文トレーニングに取り組んでみようと考えているビジネスパーソンは、まずはこのアプリを試してみていただけたらと思います。
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