筆者は外資系企業に入った頃、海外向けの英語プレゼンで質疑応答にまったく返せず撃沈した経験があります。
TOEIC 900点を超えていたのに、英語で口を動かす機会が圧倒的に足りていませんでした。
あの悔しさから一念発起して取り組んだトレーニングの軸の一つに、シャドーイングがあります。筆者の会社でもシャドーイングを主軸にして英語学習をしている人が結構います。
最初は書籍と付属音声で始めたものの、テキストを開く手間もあって続けるのが少し面倒でした。
もっとスマホ1つで気軽にできないか。そう思って、ありとあらゆるシャドーイングアプリ(特化型や特化型でないものも含め)を試してきました。
中には期待外れもあれば優秀なアプリもありました。最近はAIによる発音添削やフィードバック機能を搭載したアプリも増えていて、選択肢が一気に広がっています。
この記事では、筆者が15個以上を試した中から本当に続けられて成果に直結した5つを厳選して紹介します。
純ジャパで海外在住経験ゼロの筆者が、今では英語ネイティブの同僚と毎日議論できるレベルになったのは、シャドーイングを軸にしたスピーキング強化の積み上げが大きかったと感じています。
それではまいります!
- 日本生まれ日本育ち、海外在住経験ほぼゼロ。
- 国内学習で英語力をアップ。
- 現在の英語力は外資系企業でネイティブとガンガン議論できるレベル。
- これまで長期に渡り様々な手法で英語力アップにコミットし、ときには挫折し、ときにはうまくいった経験から、読者に有益で再現性のある情報を届けたい。
- BizSprinto開発チームの一員。
筆者が試した15個のシャドーイングアプリ
まず、筆者がこれまで試したシャドーイングアプリ(またはシャドーイング機能が含まれているアプリ)15個を公開します。シャドーイング特化のアプリだけでなく、シャドーイング練習に活用できるアプリも含まれています。
1. BizSprinto シャドーイング365
2. シャドテン
3. トラビット(TORAbit)
4. シャドプラス
5. シャドーイングバディ
6. スタディサプリENGLISH ビジネス英語コース
7. スタディサプリENGLISH 新日常英会話コース
8. スピークバディ
9. ELSA Speak
10. レシピー(旧POLYGLOTS)
11. レッドキウィ
12. Speak(AI英会話)
13. シャドッグ
14. シャドマス
15. Easy Natural English
この15個の中から、本気でシャドーイングを継続したい人にとっておすすめできると感じた5つを次から紹介していきます。
シャドーイングアプリ選びで重要な4つの基準
15個試した経験から、シャドーイングアプリを選ぶときの基準は4つに絞れると感じています。
1つ目は、シャドーイング機能が中心に据えられているかどうか。シャドーイングの話をしているので当たり前感がありますが、シャドーイングがメインの設計になっているアプリを優先するのが鉄則です。
2つ目は、自分の発音をチェックできる仕組みがあるか。シャドーイングは自分では正しくできているか判断が難しいトレーニングです。録音機能で自分の声を聞き返せるか、AIや人による添削フィードバックがあるかは、伸び方が変わる決定的な要素です。
3つ目は、教材のレベルとジャンルが揃っているか。初級・中級・上級と段階的に進める設計か、ビジネス英語・日常英会話・ニュースなどのジャンルが揃っているかをチェックします。同じ素材だけだと飽きるので、教材の幅は継続の鍵です。
4つ目は、続けやすい料金設定。シャドーイングは毎日数ヶ月の継続が前提なので、無理なく払い続けられる価格帯かどうかは現実的な判断軸になります。ただ、高い料金を払って自分に火をつけるというやり方も一方ではアリだと感じるところです。
今回はこの4つを基準にアプリを選定しています。全てを満たしていないアプリもありますが、総じておすすめできるものとして、以下のアプリを紹介したいと思います。
BizSprinto シャドーイング365|シャドーイングが初めてのビジネスパーソンに(月額900円)

このアプリは筆者自身が開発に携わっているアプリなので最初に紹介するのは少し気が引けるのですが、外資系でビジネス英語を毎日使う立場として欲しかった機能を詰め込んでおり、ぜひ紹介させてください。
最大の特徴は、ビジネス英語に完全特化している点です。会議・プレゼン・交渉・メール対応・1on1など、外資系で頻出のシーンを想定した素材で毎日シャドーイングできます。音声のアクセントもUSだけでなくUK、インド、オーストラリア、シンガポールなど多様性をもたせました。
1日数分から取り組める短尺コンテンツが中心で、365日毎日無理なく続けられるよう設計されています。
音声録音機能で自分の発話を聞き返せるほか、AIによる発音フィードバック、フレーズの解説、学習統計機能なども揃っています。シャドーイングに必要な要素を1本のアプリで完結しました。
料金は月額900円で、ダウンロード自体は無料です。
ビジネスパーソンが日々のスキマ時間で続けるシャドーイングアプリとして、コスパと続けやすさでまずはおすすめします!
BizSprinto シャドーイング365をApp Storeで見る
シャドテン|プロの添削が毎日届く本格派(月額21,780円)

本気でシャドーイング力を伸ばしたい人のための、添削特化型サービスです。英語学習サービス大手のプログリットが運営していて、シャドーイングの音声を提出すると、英語のプロから24時間以内に添削が返ってきます。
自分のシャドーイングを客観的にプロに見てもらえるのが最大の価値です。発音、リズム、イントネーション、聞き取れていない箇所など、自分では絶対に気づけない弱点を毎日指摘してもらえます。
教材は1,000本以上収録されていて、アメリカ・イギリス・オーストラリア・カナダの4か国のアクセントに対応しているのも強みです。ビジネス英語の教材も充実しており、業務で使う英語の音感を鍛えられます。
料金は月額21,780円と、他のシャドーイングアプリより一段高い価格帯になります。ただ、毎日プロの添削が届くサービスとしては妥当な金額かもしれませんし、高い料金を払って自分に火をつけるというアプローチもあるでしょう。
「本気で短期間で伸ばしたい」ビジネスパーソン向けのアプリですね。
トラビット(TORAbit)|AI添削×コスパで日々のトレーニングに最適(月額3,780円)

こちらは比較的新しいアプリで、AIがシャドーイングをリアルタイムで採点してフィードバックを返してくれます。瞬間英作文機能も併せ持っており、スピーキング系のトレーニングを総合的にカバーできるのが強みです。
シャドテンの「プロ添削」に対して、トラビットは「AI添削」というアプローチ。精度面ではプロには及ばない部分もありますが、即時フィードバックが返ってきてストレスなく回せるメリットがあります。AI添削の精度は年々上がっており、自学にはこれで十分という人も多いです。
教材ジャンルは日常英会話・ビジネスシーン・IT・金融・医療など業界別まで揃っていて、自分の業務に近い教材で練習できるのも便利です。レベルも初級から上級まで段階別に分かれているので、初心者がいきなり挫折することが少ないと思います。
料金は月額3,780円ですが、6ヶ月・12ヶ月のまとめ払いで1ヶ月あたりの金額が下がる設計になっています。
7日間の無料体験もあるので、まず試してみて自分に合うか確かめてから本契約するのがおすすめです。
レシピー(旧POLYGLOTS)|総合的に鍛えられる定番アプリ(月額2,427円)

旧POLYGLOTSとして知られる英語学習アプリで、180万人以上が利用する定番です。シャドーイング特化のアプリではありませんが、シャドーイング機能が標準で搭載されています。
シャドーイング以外にもリスニング、リーディング、語彙学習の機能が一つに揃っているので、シャドーイング単体に飽きたら他のトレーニングに移れるバラエティの広さが魅力です。一つのアプリで総合的な英語力を伸ばしたい人にハマります。
料金は記事リーディングや単語学習などの基本機能は無料で使えます。シャドーイングを含む有料機能をフルに使うならベーシックプラン月額2,427円〜で、多様な料金プランがあります。
シャドーイングだけにストイックに取り組むより、英語を多角的に伸ばしたい人に向いているでしょう。
スタディサプリENGLISH ビジネス英語コース|ストーリー仕立て(月額3,278円)

リクルートが運営する大手英語学習アプリのビジネス英語コースです。シャドーイング機能は専用アプリほど特化していませんが、ストーリー仕立ての英会話レッスンの中にシャドーイングが組み込まれていて、自然な流れで毎日のシャドーイング習慣を作れます。
最大の強みは、教材の作り込みの質。ハリウッド脚本家が手がけた連続ドラマ仕立てのストーリーで、続きが気になるから続けられる、という稀有な英語アプリです。シャドーイングの教材としても、退屈な単発フレーズの羅列ではなく、文脈のある会話で練習できるので頭に残りやすいです。
会議・交渉・電話対応・プレゼンなどビジネスシーンを網羅していて、外資系勤務やこれから外資系を目指す人には実務に直結します。シャドーイング以外にもディクテーション・瞬間英作文・キーフレーズ学習などが組み合わさっていて、これ1本でビジネス英語の総合練習ができます。
料金は月額3,278円から。一流講師の解説動画もついていて、価格帯の割にコンテンツの密度が高いと思います。
ストーリーで楽しみながら続けたい人にぴったりです。
シャドーイング上達の鍵は自分の音声を必ず聞き返すこと
シャドーイングで成果を出すために重要なのが、自分の音声を必ず聞き返すことです。
シャドーイングをやっている最中は、自分の口から出ている音とネイティブの音声を比較する余裕はほとんどありません。耳に入ってきた英語を即座に追いかけるのに脳のリソースを全部使うので、自分がどう発音できているかは客観的に把握できません。
筆者も最初の頃は「ちゃんと真似できている」と思って続けていましたが、ある日録音を聞き返したら愕然としました。リズムも母音の長さも、子音の鋭さもネイティブと全然違っていて、自分の中で再現できていた感覚は幻想だったとわかりました。
シャドーイングは録音して聞き返すまでが1セットです。録音せずにシャドーイングだけ繰り返している人は、自分のクセを矯正できないまま間違ったフォームを固めてしまうリスクがあります。
必ず録音と聞き返しをセットで回しましょう。それだけで、シャドーイングの伸び方が劇的に変わります。
逆に言えば、録音機能のないアプリでシャドーイングするのは、トレーニング時間の半分以上を無駄にしているのと同じくらいもったいないと感じます。
シャドーイングが初めてのビジネスパーソンにはBizSprintoがおすすめ
5つのアプリそれぞれに強みがありますが、シャドーイングに馴染みのないビジネスパーソンにはBizSprinto シャドーイング365をぜひおすすめさせてください。

ビジネス英語に特化していて、価格が月額900円と続けやすく、まずはシャドーイングを始めてみようという方にぴったりです。
毎日の習慣に加え、会議の前に5分だけシャドーイングして頭を英語モードに切り替える、といった使い方も良いと思います。
本アプリは音声録音、AI発音フィードバック、フレーズ解説、学習統計まで揃っていて、シャドーイングに必要な要素が1本で完結します。
ダウンロードは無料で、一部のレッスンをお試しいただけます。月額900円で全てのレッスンの利用が可能です。
リスニングやスピーキング力をシャドーイングで伸ばしてみようと思う方は、ぜひ一度試してみてください!
